前回のブログ記事で、SNSクリエーターとして情報引き出す技術について紹介してきました。
この記事では、前回の内容について詳しく解説し、ブログをそのままヒアリングシートとして使っていただけるようにまとめていきます。
前回のブログ記事と合わせてチェックしながら、読み進めていってくださいね。
SNS運用のコンセプトを決めてあげよう
クリエイターとしての仕事していくなら、依頼を受けたクライアントのSNSアカウントについて、どんなコンセプトで運用していくかを決める必要があります。
基本的にクライアントの多くはマーケティングの初心者なので、SNSアカウントのコンセプト設計は、私たちSNSクリエイターが考えて提案してあげる必要があります。
具体的には、
- 誰のために何を発信をするのか?
- Twitterを使う目的は?
- 商品やサービスを買うことでお客さんが得られる未来は?
こうしたポイントについて、SNS運用を始める前に明確にしておかないといけません。
マーケティング素人のクライアント1人では、こうしたポイントを決めることができないため、あなたがサポートしてあげましょう。
SNS運用のコンセプトの作成方法4ステップ
実際にSNSアカウントのコンセプトを作る際には、次の4つのステップを押さえておきましょう。
- ステップ1:目的を決める(明確にする)
- ステップ2:今の実績を聞く、商品の理解をする
- ステップ3:商品の効果、得られる変化
- ステップ4:お客様を理解する
この流れに沿ってお客さんから情報を引き出すことで、SNSアカウントのコンセプトをガッチリ固めることができます。
ステップ1:目的を決める(明確にする)
まずはクライアントに対してTwitterを使う目的を聞いてみましょう。
Twitterを使う理由というのは、
- 店舗集客
- コンサル
- 物販
など、一人ひとりのクライアントによって異なります。
しかし普通の人は、プロフィールにしっかりと書けていないことがほとんど。
クライアントの多くは目的を意識せずにTwitterを使ってしまっているということです。
そこでこちらから「Twitterは店舗集客のために使う感じですか?」と提案してあげて、SNS運用の目的を明確にしましょう。
ステップ2:今の実績を聞く、商品の理解をする
次に、クライアントの理解を深めていきます。
今の実績を聞く
具体的には、
- ビジネスモデル
- 現状の売り上げ、集客状況
- 目標売り上げ
- 課題(つまづいているところ)
こうしたポイントについてヒアリングしていきましょう。
また、『指導数』や『研究年数』は、Twitterのプロフィールを作成する上で重要な情報になるので、できるだけ引き出すようにしてください。
指導数については、TwitterやInstagramなどのフォロワー数を合計してカウントしてOKです。
または、同じノウハウを使っている講師の指導数をカウントしても大丈夫。
たとえば、同じ会社の先輩講師がどれくらい指導してきたのかという実績を借りてくるわけですね。
研究年数については、これまで勉強してきた期間や、アルバイトなどで経験してきた年数をカウントしてください。
商品の理解をする
クライアントが扱っている商品への理解も深めましょう。
- どんなコンサルを手掛けているのか?
- 商品名は?
- 単価はいくら?
- パッケージはどんなもの?
このようなポイントを確認します。
ステップ3:商品の効果、得られる変化
続いてのステップでは、クライアントが持っている商品について深掘りしていきます。
商品の効果
まずは商品・サービスのメリットや特徴についてヒアリングしましょう。
- 他と何か違う特徴はあるのか?
- 独自のメソッドはどんなところ?
- 商品のこだわり、特化しているポイントは?
- (店舗の場合)お店のコンセプトは?
このように質問してみると、商品の効果についてしっかりと引き出せるはずです。
実際の客層を聞く
お客さんにどんな属性の人が多いのかについても、確認しておきたいところです。
ただ、これから起業するという人はわからないのが当然なので、その場合は省いてしまってOKです。
得られる変化(10個)
商品の効果だけではなく、商品の効果を手に入れた人がどんな未来を手にするのかについても、ヒアリングしていきます。
クライアントの商品・サービスを購入した人が、どうなれるのかについてですね。
たとえば、クライアントのダイエット方法を実践することで3ヶ月で10kg痩せられるとして、痩せたあとどんな未来が待っているのかを再確認します。
クルマのCMをイメージするとわかりやすいかもしれません。
クルマのCMでは、クルマ自体の特徴やスペックについて語ることはありませんよね?
そうではなく、クルマを手に入れてどんな経験ができるかに重点を置いてCMが作られています。
家族との旅行やキャンプ、または若い女性を助手席に乗せて夜の街をドライブ…というように。
こうしたクルマのCMをイメージして、どんな未来が手に入るのかも聞き出しましょう。
ステップ4:お客様を理解する
ステップ4では、クライアントが相手にするお客さんを理解します。
- 性別
- 年齢
- 住まい
- 職種
- 家族構成
- 年収
こうしたポイントについて、できる限りヒアリングしていきましょう。
ただ、「お客さんはどんな人ですか?」と聞いても明確な答えをくれるクライアントは多くありません。
なので、「男性のお客さんもいますか?」「20〜60代まで満遍なくいる感じですか?」と、こちらから質問して引き出すのがポイントになります。
お客様の悩みは?(30個)
クライアントの商品・サービスを買うお客さんが、どんな悩みを抱えているかについても要チェックです。
ここでは30個の悩みをリストアップすることを目標にしてください。
ただ、クライアントに「お客さんの悩みはなんですか?」と聞いても、5〜6個で詰まってしまうのがほとんど。
クライアントと一緒に、あなたもリサーチに協力してあげるようにしましょう。
なお、クライアントにヒアリングする前に、事前に調べてリストアップしておけば、クライアントが答えを引き出す手助けになりますよ。
具体的なリサーチ方法としては、AmazonやLP、教えてgooなどを使うテクニックがあります。
Amazonで「集客」「ダイエット」などと検索して、ヒットする書籍のレビューをチェックしてお客さんのリアルな悩みを調べるわけです。
「LPアーカイブ」というサイトを使って、「こんな悩みはありませんか?」と書かれている部分を参考にするのもおすすめですよ。
おわりに
SNSクリエイターとして、クライアントのSNSアカウントのコンセプトを決める際には、この4ステップが必要であることをお伝えしました。
- ステップ1:目的を決める(明確にする)
- ステップ2:今の実績を聞く、商品の理解をする
- ステップ3:商品の効果、得られる変化
- ステップ4:お客様を理解する
この記事をそのままヒアリングシートとして使っていただいて構いませんので、クライアントからしっかりと情報を引き出してあげましょう。