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独学でSNSクリエイターを目指す人へ。SNS運用に必要な「ヒアリング」の技法

今回の記事では、SNSクリエイターとして仕事を始める上で大切な、ターゲットとコンセプトの考え方について紹介していきます。

ここではちょっと難しい内容については使っていきますが、実践することができれば1件30万円のSNS運用も任せてもらえるレベルまで成長できるでしょう。

最初から全部理解する必要はありませんので、少なくとも全体像を把握しておきましょう。

全体の3割だけでも理解できれば、月3万円の仕事は余裕で獲得できますよ。

SNSクリエイターが最初にやるべきことは?

もしあなたがSNSクリエイターとして仕事を始め、「うちのTwitterの運用を任せたいんだけど…」と言われたら、まず何をしますか?

自分のアカウントを付与するのではなく、お客さんのアカウントを運用する上では、運用に必要な「素材」を集めることが不可欠です。

SNS運用を始めるための3つの質問

つまりどういうことかというと、

  • Twitterで何を売りたいの?
  • その商品を誰に届けたいの?
  • Twitterをどのように運用してほしいの?

こうしたポイントについて先にヒアリングしておくべきだということです.

あなたのお客さんは、マーケターじゃない

というのも、基本的に世間一般のお客さんはマーケティングの初心者だから。

たとえば私たちのところでTwitterのキャッチコピーの募集をしたことがあるのですが、スクールに通ってしっかりとTwitterを学んでいる人たちはいいキャッチコピーが作れている反面、普通のTwitterユーザーは全然できていなかった…なんてこともありました。

イメージとしては英語学習を始めたいけれど「abcって何?」と、アルファベットすら理解できていないレベルだという認識です。

そんなマーケティングの素人から情報を引っ張ってくる必要があるのですから、私たちSNSクリエイター側としてもヒアリングの技法が必要になってくるんですね。

どうヒアリングすればいい?具体的な8ステップ

具体的にどんなことをお客さんからヒアリングしていけばいいのかというと、次の7つのポイントが基本になります。

  1. 「Twitter運用の目的はなんですか?」
  2. 「どんな商品を扱っていますか?」
  3. 「その商品はどんな効果がある?」(10個以上)
  4. 「お客さんにはどのような変化が生まれますか?」(10個以上)
  5. 「お客さんはどんな人が多いですか?」
  6. 「お客さんはどのような悩みを持っていますか?」
  7. 「お客さんはどのような変化を期待していますか?」

それぞれのステップでどうヒアリングしていくか、解説していきますね。

ステップ1:目的を決める

ここでのポイントは「何のためにTwitterを運用するのか?」ということを明確に決定することにあります。

後々トラブルに発展するのを防ぐために、お客さんとの打ち合わせは必ず録画・録音して、言質を取るようにするのも大切です。

「こんな感じのTwitter運用になりますよ」と提案して、『それでOKです』という同意を取り付けるわけですね。

Twitter運用では後からいろいろと言われる可能性が高いため、あらかじめ「こういう作業を、ここまでやります。ここはできませんよ」と示しておくのがポイントです。

素人からすれば、デザイナーもライターも同じ

SNS運用やマーケティングについてまったく知らない人からすると、Twitter運用がどんなものになるのか予想がつかないのが普通です。

ライターさんにブログ記事をお願いして、デザインを一緒にやってくれるもんだと思っていたり、デザイナーさんに画像作成をお願いして、コピーライティングも一緒にやってくれるものだと思い込んでいた…みたいな例はよくあります。

持っている知識に偏りがあるとどうしても認識の不一致が起こりやすいので、「今回のTwitter運用は人を集めるのが目的なんですよね?」のように、事前に同意を取っておくのが不可欠です。

ゴールを間違うと、SNS運用に失敗

もしあなたのお客さんがマーケティングのことを少しでも理解している人なら、「これはできますか?」「これを含めるといくらになりますか?」と、相手の方からどんどん質問してきます。

一方でマーケティングの素人だと、「Twitter運用で、結局何ができるんですかね?」という感じのリアクションしか返ってきません。

ここでゴールをはっきりさせておかないと、「Twitterで集客したいです」と言われたからLINE@にお客さんを集めたのに、「え?来店がゴールじゃないんですか?」とお客さんからクレームが来る可能性もあります。

こちらから目的を提案してみよう

Twitter運用の目的を質問してみて、明確な答えが返ってこないことも多いでしょう。

そんなときにはこちらから提案してあげましょう。

  • リストを集めたいですか?
  • ブランディングを強化したいですか?
  • 人材採用するつもりはありますか?
  • 来店までがゴールになりますか?
  • HPのアクセスアップは考えていますか?

このように質問してみて、もし自分ができることならそのまま引き受ける。

仮に人材採用もお願いしたいですと言われたら、「採用はできませんが、LINE@のリスト集めや認知度アップならお手伝いできます」のように提案していきましょう。

ちなみに、SNSクリエイター初心者が始めるなら、まずはリスト集めにフォーカスを絞ってスキルを学んでいけばOKです。

TwitterからLINE@にお客さんを集めるというゴールを目指して、SNSクリエイターとして成長していきましょう。

ステップ2:商品を理解する

Twitter運用の目的が決まったら、次にお客さんが持っている商品を理解しましょう。

LPやPDF資料など、商品についての詳細情報が分かるものをもらうのがベストです。

商品名や値段、パッケージなどについて理解しておかなければ、投稿していくツイートに矛盾が発生したりするリスクがあるからです。

ステップ3:商品の効果を理解する(10個以上)

続いて、その商品を購入・使用することで消費者がどんな効果を得られるのかを確認します。

たとえば青汁を売りたいなら、

  • 「10種の栄養素が含まれる」
  • 「100億個の乳酸菌が働く」
  • 「ビタミン・ミネラル・食物繊維も豊富」

こうした情報が、商品の効果にあたります。

商品の特徴やメリットなどについて、10個以上の情報を集めましょう。

ステップ4:得られる変化を理解する(10個以上)

もう商品の効果を通じて、消費者がどんな未来を手に入れることができるのか?

たとえば青汁を飲むことによって、

健康になる
 ▼
元気でいられる
 ▼
旅行にも行ける
 ▼
孫との時間を過ごせる

このような変化が得られるというイメージですね。

これは商品を売っているお客さん自身も理解できていないことが多いので、「そういう効果があるんですね。だったら、こういう未来が手に入りますよね?」と、こちらから確認していくこともポイントです。

おわりに

SNSクリエイターというと、TwitterやInstagramの運用スキルだけあればいいと思われがちですが、実はそんなこともありません。

ここで紹介したヒアリングの技術を身に付けて、キャリアアップを目指しましょう。