いざ起業をはじめようと考えると、開業資金や会社の設立費用などで、さまざまな出費がかさんでしまいます。
もし起業後にビジネスがうまくいかなかったときに備えて、できるだけ貯金を増やしておきたいと考えている人も多いでしょう。
そんな方に向けて、今回は起業前からやっておきたい貯金術について紹介していきます。
起業で稼ぎたいなら、貯金はするな!?

まず前提として、起業してビジネスで稼いできたいと考えるなら、できるだけ貯金はしないほうが賢明です。
「いきなり何を言っているんだ?」
と思われるかもしれませんが、この後を説明を聞いてもらえれば理解できるはず。
たとえばあなたが1年で100万円の貯金を作ることができたとして、逆に考えれば「100万円の自己投資をしなかった」という意味にもなります。
自己投資は場合によっては2倍3倍どころか、10倍もの収入をもたらしてくれることがありますから、100万円の投資で1000万円稼げるようになっていた可能性が高いのです。
そんなチャンスを失ってしまえば、起業で大きな成果を出すのは難しくなるでしょう。
時間を生み出すものには惜しまず投資しよう
もちろん、私は浪費をしようといっているわけではありませんし、ある程度の貯金はマネーストレスを軽減するためにも必要です。
ただ、お金を貯めるために時間を浪費してしまうのは、一番避けないといけません。
私たち起業家にとっては、お金よりも時間が何より大切な資源です。
つい勘違いしてしまいがちですが、私たちにとって一番大切なのは、お金ではなく残された人生の時間なのです。
ですので、たとえば掃除や洗濯の時間を節約するために家事代行サービスを使ったり、食洗機を購入したりすることは貯金することよりもずっと価値があります。
家事にとられていた時間をビジネスに回すことができて、それだけ稼げる可能性がアップするのですから。
節約を始めるなら、まず固定費から
お金よりも時間が大切であることを理解できたら、具体的な貯金術として固定費から手をつけるというテクニックを使いましょう。
固定費というのは、1ヶ月でまったく使わなかったとしても発生する料金のこと。
保険料や通信費、サブスク料金などがあげられます。
こうした固定費のカットは、最初に一度手続きをすれば節約効果が永遠に続き、無理な我慢も必要としません。
食費や娯楽費の節約は後回しにして、まずは保険料や通信費の見直しを優先しましょう。
1000万円貯めるコツ①引っ越す

多くの人にとって毎月のいちばんの出費は、家賃の支払いでしょう。
東京都内でマンションを借りれば、ワンルームでも8万円、1LDK以上の広さになると15万円が当たり前です。
たとえ起業して10万円の収入を得たとしても、その大半が家賃に消えてしまうのです。
それを避けるためには、できるだけ家賃が安い部屋に引っ越すのがおすすめです。
東京都内で選ぶなら駅から遠くて古いアパート、もしくは地方に移住して割安な部屋を探してもいいですね。
オンラインで起業するのであれば東京都内にこだわる必要もないため、一気に月3万円〜5万円ほどの節約に成功する人もいると思います。
月5万円の節約なら、年間60万円の節約効果があります。
今すぐ高い家賃を払うのをやめて、貯金に回しましょう。
1000万円貯めるコツ②格安SIMを利用して通信費カット
これはすでにやっている人も多いと思いますが、ドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアよりも、格安SIMを使った方が毎月のスマホ料金が大幅に安くなります。
中には通信が非常に安定している会社もあるので、ネットが途切れたり遅くなったりする心配も不要。
ただし、オンラインで起業をするなら自宅に必ず固定回線を引いておくようにしましょう。
ネットがなければ1円も稼げない働き方である以上、安定したネットを使い放題な固定回線にはできるだけお金を投資しておくべきです。
1000万円貯めるコツ③民間の保険は最小限で

日本人が大好きな保険ですが、多くの人にとっては民間の保険は必要ありません。
国民健康保険でも十分医療費をカバーできますし、なんだかんだ言っても国民年金も民間の年金保険よりはマシです。
保険業界は昔から儲かると言われていますが、これは私たちが払う保険料の中から、かなりの金額が営業マンや本社ビルの建設に回っているから。
仮に保険に入るとしても、大手保険会社の営業マンからは決して加入せず、人件費がかかっていないネット専門の保険会社を申し込むようにしましょう。
1000万円貯めるコツ④サブスクサービスを断捨離
月500円や1000円のサブスクでも、3年5年といったスパンで考えるとかなりの大金になります。
クレジットカードの明細などをチェックして、使っていないサブスクリプションサービスにお金を使っていないか、定期的に確認しましょう。
音楽・動画・ゲームなど、自分のビジネスには関連しないサブスクリプションサービスは、できるだけ解約してしまうのもおすすめですよ。
1000万円貯めるコツ⑤現金支払いは100%使わない

日本人は現金が大好きな人々であることも有名ですが、現金には多大なリスクが伴います。
もし財布を落としたらクレジットカードの利用は止められますが、現金の盗難・紛失は防ぎようがありません。
さらに、一般的なクレジットカードなら1%のポイントがついて還元されるのが普通なので、現金を使っている時点で毎日1%損していると考えることもできます。
最近では電子マネーなどのキャッシュレス決済手段が充実して、高額なポイントを還元するキャンペーンもたびたび行われています。
こうした情報も常にチェックして、よりお得に使える支払い方法を考えていきましょう。
1000万円貯めるコツ⑥電力会社・ガス会社を見直す
電力自由化・ガス自由化によって、契約する会社を私たちが自由に選べるようになりました。
中には非常にお得なプランを用意している会社もあり、会社を切り替えることで年間数千円〜数万円の節約になることもあります。
毎日暗くなるまで電気をつけないとか、お湯を使わずに水で洗い物をする…といった我慢を必要とする節約よりも、圧倒的に効果が高くてストレスが少ないテクニックになります。
1000万円貯めるコツ⑦家計簿をつける

これはごく当たり前のテクニックなので最後に取り上げましたが、やはり家計簿をつけることでも一定の節約効果があります。
入ってくるお金と出ていくお金を明確にすることによって、多額の「使途不明金」を減らせるのがメリットです。
最近ではクレジットカードや銀行口座と連携して、自動的に家計簿を作ってくれるアプリも存在するため、ぜひ利用してみましょう。
おわりに
今回は開業資金を貯めるための貯金術について紹介してきました。
ビジネスを軌道に乗せるため、ここで紹介したテクニックを実践してみてくださいね。