あなたは普段から目標を立てて生活していますか?
特にこれからビジネスを始めていこうと考えている人の場合は、「3年後までに月100万円稼ぐ!」「半年以内に起業する!」といった目標を定めている人も多いでしょう。
このような具体的な期限や金額が明確になっていると、目標を達成できる可能性がアップするというのが従来の常識でした。
しかし最新のデータによると、実は目標は具体的に決めないほうが達成確率が高まるという事実が明らかになっています。
実際にどのように目標を立てればいいのかについて、この記事で解説していきます。
目標を達成できずに悩んでいませんか?

あなたは自分の人生を振り返ってみて、目標をいつも達成できる人物だったでしょうか?
学生時代や社会人になってから、目標をすべて達成できたという人は少ないと思います。
ときには目標を達成できなかったり、挫折してしまったりした経験は誰にでもあるはずです。
でも、これから起業してビジネスを始めようと考えるなら、できるだけそうした失敗は避けたいものですよね。
あるいは、今も1日の目標を達成できずに困っている人がいるかもしれません。
目標設定には、正しい方法がある
目標設定というとあまり難しそうなイメージはないかもしれませんが、実は非常に奥が深い分野だったりもします。
たとえば、「三日坊主」という言葉にあるように、多くの人が目標を達成しては挫折して自信を失っていきます。
毎年「新年の目標」を立てるにもかかわらず、その目標を年末まで覚えている人はほとんどいません。
目標を達成できない人たちに共通するのは、正しい目標の立て方を知らないことです。
正しい方法で目標設定できなければ、三日坊主になったり、新年の目標を1ヶ月で忘れてしまったりするのも当然なのです。
大きな目標から逆算思考していくのがポイント
ではどうやって目標を作ったらいいのか?
それをこの先から紹介していきますが、目標達成についてはもう1つ「逆算思考」という考え方も非常に大切です。
KPIとKGI設定の話と近いですが、大目標から逆算して中目標を立て、小目標を決定。そして今日1日でやるべきことを決めていくのが逆算思考です。
大きな目標を1つ設定しただけでは意味がなく、その目標から逆算して今日やるべきことを明確にしておかなければ、目標を達成することはできないのです。
目標設定でやってしまいがちな間違いとは?

目標設定を考える際に、多くの人がやってしまいがちな間違いがあります。
たとえばこれまで朝9時に起きていた人が、いきなり「朝5時に起きる!」という目標を立てたとしても、達成できる可能性は非常に低いはず。
そうではなく、「最初の1週間は8時に起きる」「次の1週間は7時に起きる」という感じで、段階を踏みながら目標を立てていくことが不可欠なのです。
どう考えても実現できない目標は逆効果
私たち人間の脳みそは、現状維持を好んで変化を嫌うという性質を持っています。
仮に「朝5時に起きる!」という目標を立てたとしても、私たちの脳みそは朝9時起床という現状を維持しようと考えるわけです。
他にもダイエットであれば、無意識のうちに今の体重を維持しようと考えるため、いきなり「3ヶ月で30kg痩せよう!」のような目標を立ててもうまくいかないのです。
大事なのは、現実的に達成可能な目標を立てること。
そのために大きな目標を小さな目標にわけて、目標の難易度を下げることも重要になります。
たった1回の失敗にこだわらないのが大切
「毎日1時間読書をしよう」のような目標を立てる人も多いと思います。
最初のうちはモチベーションが高く毎日1時間の読書をクリアできるでしょうが、次第に読書に飽きて本を開くのがめんどくさく感じられるはずです。
もしかしたら、1日サボってしまうことも出てくるでしょう。
そんなときに「やっぱり自分には毎日読書なんて無理だった」「っていうか読書ってなんの意味があるんだ」と考えてしまうのが、多くの人の間違いです。
たった1回の失敗を悔やんで悩むよりも、「でも、1週間は毎日読書できたぞ!」と、これまでの積み重ねに目を向けるべきなのです。
「ゆるい」目標のほうが成功しやすい理由

これを読んでいる人の中で、目標というのは「3ヶ月で5kg痩せよう」のように、期限や数字が具体的になっているべきだと考えている人は多いと思います。
「目標はできるだけ具体的にしましょう!」と、どこでも言われていることですよね。
でも、アメリカのユタ大学の研究によれば、もっと「ゆるい」目標のほうが達成しやすくなることがわかっています。
たとえば、「3ヶ月で5kg痩せよう」と考えるのではなく、「3ヶ月で4〜6kg痩せよう」のように、上下に幅を持たせた目標を考えるのです。
「ゆるい」目標のメリット①モチベーションを高める
このようにゆるい目標を立てることで、日々のモチベーションがアップするという効果が手に入ります。
「3ヶ月で5kg痩せよう」だと、4kgしか痩せられなかったときにネガティブな心理になってしまいますが、「3ヶ月で4〜6kg痩せよう」ならそうしたネガティブ感情を回避できるからです。
「1日1時間読書をしよう」という目標よりも、「1日10分〜1時間読書をしよう」という目標のほうが、ハードルが低く感じられて今すぐに取り組めるようになるんですね。
「ゆるい」目標のメリット②無理なく続けることが可能
「1日10分〜1時間読書をしよう」のような目標であれば、どんなに疲れて忙しい日であっても、10分だけ読書すればクリアというルールになります。
毎日1時間では挫折してしまった人も、毎日10分ならきっと続けやすくなるはず。
ビジネスでも同様で、最初から10時間働いて結果を出そうとするのではなく、「1日3〜10時間働こう」というゆるい目標を立てて、無理なく続けていくことが大事なのです。
もっとゆるい目標を立てて行動してみよう

「1日10分〜1時間読書をしよう」「1日3〜10時間働こう」のように、最低ラインを作った目標であれば、先延ばしせずに今すぐ取り組むことができるようになります。
今すぐ取り組むことが習慣化すれば、毎日続けることも苦にならなくなるのです。
すると、最低10分の読書でどんどん続きが気になり、気付いたら1時間も2時間も読書していた…という結果になる可能性もあります。
最低ラインを作ってゆるい目標を作ることが、最終的には大きな成果を生むわけですね。
最低ラインはできるだけ低くする
その意味では、ゆるい目標設定の最大のポイントは「ハードルを低くする」ことにあります。
特に毎日の目標を考える際には非常に効果的で、毎日欠かさず読書や仕事を続けられるようになるのです。
これまで具体的でハードルの高い目標を立ててきた人は、最低ラインを作ったゆるい目標も考えてみてはいかがでしょうか。
おわりに
というわけで今回は、目標設定についての新常識をお伝えしてきました。
目標がなかなか達成できずに困っているなら、ぜひ参考にしてみてください。