こんにちは!日本SNSクリエイター協会・代表理事のしらがです。
日本ではよく貧困率の高さが社会問題になっています。
特に若い世代は収入が低く、正社員になれない人も多いと聞きます。
中でも深刻とされているのが、独身女性の貧困化です。
「このままいけば自分の老後はどうなるんだろう…?」
そんな不安を抱えている人だって少なくありません。
今回は独身女性が直面している実態と、不安を解消するためにできることを考えていきたいと思います。
なぜ独身女性の貧困化が進むのか?

まずは、独身女性の貧困化が進む理由についてみていきますね。
貧困には2種類のタイプがある
実は「貧困」には、2つのタイプがあるとされています。
1つは、絶対的貧困。
もう1つが、相対的貧困です。
なんだか難しそうに聞こえますが、要するに「食べ物も住むところもないホームレス状態」が絶対的貧困と考えれば分かりやすいと思います。
一方で、「食べ物も住むところもあるけど、趣味や勉強に使うお金がほとんど残らない」という状態が、相対的貧困です。
私たちが普段「お金がない!」と言うときには、相対的貧困のことを言っていることが大半です。
相対的貧困は、いますぐに病気や死に直結することはありませんが、長期的には不幸な人生を歩む原因になってしまいます。
相対的貧困に直面している独身女性も、幸せに生きたいと考えるならすぐに生活を立て直さなければいけません。
男女の平均年収の差は、最大で300万円以上
次に、独身男性と独身女性の経済状況を比べてみましょう。

上のグラフは、男女の年代別平均年収を表すデータになります。
これをみてみると、男性に比べて女性のほうが、圧倒的に収入が少ないことがわかります。
女性は一番多い年代でも328万円しかもらえないのに対し、男性は686万円となっている世代もあります。
これだけ平均年収に差があれば、独身女性が貧困に悩むのも当然という気がしてきます…。
年齢を重ねても給料が増えないのが実態
特に問題なのが、女性の平均年収がどの年代もほぼ一定になっていることです。
男性の場合は、年齢を重ねるにつれて年収がどんどん増えていく傾向にあります。
でも、女性は20代から60代まで、ずっと年収300万円前後をウロウロしています。
よーいドンで新卒の会社に入社したとして、同期の男性がどんどん昇給していくのに対して、女性のあなたは何年経っても同じ給料…。
そんな状況が、今の日本という社会なのです。
非正規雇用が圧倒的に多い女性

では、なぜ20代から60代まで、年収300万円程度しか稼げていないのでしょうか?
その理由は、大きく分けて2つあります。
1つは、非正規社員で働く女性が多いこと。
もう1つが、女性の役職者が少なく、給料が上がりにくいことです。
結婚や出産といったライフイベントに直面したとき、正社員でフルタイムで働ける女性は多くありません。
その後、離婚してシングルマザーになってしまえば、どれだけキャリアがあっても非正規社員でしか働けなくなるでしょう。
また、日本の会社では部長や課長といった役職に、女性が少ないことでも有名です。
役職に就く女性が少なければ、それだけ女性の収入も増加しにくくなります。
その結果、独身女性を含めて女性全体で収入が減少してしまうんですね、
年代別に考える独身女性の貧困化の原因

女性の貧困化は、年代によって原因や特徴はさまざまです。
ここでは20代〜50代の女性の、貧困の原因についてみていきましょう。
20代女性の場合
20代の女性では、非正規社員として働く人が圧倒的に多くなります。
一般的に年齢が上の人よりも若い人のほうが給料は安くなりますし、結婚や出産で正社員を辞めるパターンも多いです。
毎月ギリギリの収入でやりくりしていたとしても、突発的な収入が重なればすぐに貧困へ転落してしまうのです。
30代女性の場合
30代女性の貧困は、シングルマザーとして1人で子どもを育てなければいけない女性に多くみられます。
夫との離婚や死別などが原因で、ひとり親になってしまったというケースです。
育児のためにフルタイムで働くことができず、子育てにもお金が必要になる…。
その結果、親子で貧困を経験することになるんです。
40代女性の場合
40代になると、さまざまな理由が関係してきます。
たとえば成長した子どもの養育費だったり、両親の介護費用だったり。
もちろん40代になったからといって、男性のように給料は上がることはありません。
なので入ってくるお金はそのままに、出ていくお金が増えていく状況になります。
50代女性の場合
50代の独身女性の場合は、自身の健康状態が悪化することも出てきます。
長年の間お金がないストレスを抱えてきたことで、心身の不調が続き、病気を発症することも多くなるでしょう。
そうなればフルタイムで働けるチャンスはどんどん減っていき、医療費がかさんでいくことになるでしょう。
独身女性向けに行われている行政支援

貧困に悩む独身女性、特に子どもを持つシングルマザー向けには、政府がさまざまな制度を用意してくれています。
子育て・生活支援
○母子・父子自立支援員による相談支援
○ヘルパー派遣、保育所等の優先入所
○子どもの生活・学習支援事業等による子どもへの支援
○母子生活支援施設の機能拡充 など就業支援
○母子・父子自立支援プログラムの策定やハローワーク等との連携による就業支援の推進
○母子家庭等就業・自立支援センター事業の推進
○能力開発等のための給付金の支給 など養育費確保支援
○養育費相談支援センター事業の推進
○母子家庭等就業・自立支援センター等における養育費相談の推進
○「養育費の手引き」やリーフレットの配布 など経済的支援
引用:https://www.mhlw.go.jp/content/000619763.pdf
○児童扶養手当の支給
○母子父子寡婦福祉資金の貸付
○就職のための技能習得や児童の修学など12種類の福祉資金を貸付 など
一人ひとりの状況によって受けられる手当や利用できる制度は異なってきますので、詳しくは自治体の窓口に問い合わせてみてくださいね。
貧困によって大きくなる「老後への不安」

貧困に苦しむ独身女性にとって、一番の悩みといえば老後への不安でしょう。
2000万円の老後資金なんて到底用意できず、国民年金の支払だってままらない…。
「このまま60代になっておばあちゃんになったら、生活保護を受けるしかないんだろうか…」
そんな不安で押しつぶされそうになることだって、ありますよね?
生活保護も日本の大切なセーフティネットですが、これらはあくまで一時しのぎに過ぎません。
もっと根本的に、老後への不安を解消できるような働き方をしないといけないんです。
若いうちから積極的に行動を起こすべき
老後に備えて準備するなら、行動は早ければ早いほうがいいです。
年を取ると病気やケガのリスクも高まりますから、なるべく若いうちに貧困対策するべきなんですね。
60歳になってから慌てて行動しようとしても、体がついてこなくなるでしょう。
いま20代の方は20代のうちに、30代の方なら30代のうちに貧困を抜け出す作戦を立てましょう。
副業を始めれば、老後への不安もゼロになる

老後への不安をゼロにして、貧困からも抜け出せる方法が1つだけあります。
それは、副業や起業に取り組んで、自分の力で稼げる仕組みを作ること。
私たちはSNSクリエイターという働き方で副業を始めることをおすすめしていますが、副業のやり方はどんなものでも構いません。
自分のスキルだけで稼げるようになって貧困や不安から開放される道を歩んでいきましょう。
おわりに
年代を問わず、独身女性の貧困は深刻な問題です。
平均年収で約2倍の差をつけられている男性と比べて、女性が貧困を抜け出すのは難しいこと。
でも、個人の力で稼げるようになれば、状況は一気に違ってきます。
あなたも会社に頼らない収入を目指してみてくださいね。