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起業前の「心配ごと」の97%はムダ!不安や恐怖を手放す3つのコツ

これから起業しようと考えている人の多くは、大小さまざまな悩みや不安を抱えていると思います。

「このビジネスモデルで成功できるだろうか?」
「失敗しないだろうか?」
「毎月しっかり稼げるだろうか?」

など。起業するという大きなイベントには、いろんな心配ごとが出てくるものですよね。

しかし、あるデータによると私たちの心配事の97%はムダで、ただの取り越し苦労にすぎないことがわかっています。

私たちのエネルギーを奪ってしまうネガティブな感情を手放して、今すぐ行動できる人になるための考え方について、この記事でお伝えしていきましょう。

1日の47%の時間を「マインド・ワンダリング」に費やしている

心理学の世界には「マインド・ワンダリング」という言葉があります。

「ワンダリング(Wandering)」というのは、さまよっている状態のこと。

つまり、心があちこちにさまよってしまっている状態がマインド・ワンダリングですね。

マインド・ワンダリングという言葉は、瞑想の世界で使われる「マインドフルネス」の対義語にある言葉です。

マインドフルネスが「いまここ」に集中するなら、マインド・ワンダリングは「いまここ以外」に注意を向けるものとイメージするといいでしょう。

これから起業しようと考えている人にとっては、ぼんやりと心をさまよわせているのではなく、ビジネスプランを考えたり自分だけの価値を生み出したりすることのほうが大切。

にもかかわらず、あるデータでは私たちは1日の47%をマインド・ワンダリングに費やしているということがわかっているのです。

ほぼ半分をぼんやりとすごしている私たち

この47%という数字は睡眠時間を除いた生活時間だけをカウントしたものなので、仮にあなたが1日8時間睡眠を取っているなら、残りの16時間のうちほぼ半分の8時間を、「心ここにあらず」の状態ですごしているということになります。

実質的に1つのことに集中できているのは、1日のうち半分の8時間だけ。

何か心配ごとや不安なことがあれば、1日の半分をぼんやりとすごしてしまうのは、ある意味当然かもしれません。

逆に言えば、マインド・ワンダリングな状態になるのを防いで少しでも集中できる時間を増やせば、大きな成果を手にしやすくなるはずです。

心配ごとの97%はムダというデータも

マインド・ワンダリングに陥ってしまうことを防ぐためには、そもそも私たちの心配ごとの9割以上は、悩む価値がないほどムダなものであるという事実を頭に入れておくといいでしょう。

アメリカ人を対象としたある調査では、心配性な人たちに具体的な心配ごとを書き出してもらって、2週間観察してみたんだそう。

その結果、実に97%の心配ごとが取り越し苦労だったことがわかったそうなんです。

「もしかしたらビジネスで失敗するかもしれない」のような心配ごとは、97%の確率で心配する意味がないことだということですね。

そう考えてみると、少しは心配ごとの数を減らすことができるのではないでしょうか?

「いやいや、まだ心配ごとは減りませんよ!」という方に向けて、具体的な不安・恐怖の解消方法も3つ紹介していきますね。

不安や恐怖を手放すポイント①「いまここ」に集中する

不安や恐怖の感情を手放すための基本的な考え方として、冒頭でも取り上げたマインドフルネスが役に立ちます。

マインドフルネスの考え方を使うことによって、「いまここ」に集中することができます。

そもそも私たちが抱えている悩みは、すべてが未来または過去に関する心配ごとです。

未来も過去も一旦忘れて、「いまここ」だけに集中することができれば、そもそも悩みを手放すことができるというわけです。

未来や過去は変えることができない

たとえば、

「もしかしたらビジネスで失敗するかもしれない」

という心配ごとは、「いまここ」についての悩みではなく、起業した後の未来にまつわる悩みですよね。

「昨日の課題にミスがないか不安だ」

という悩みも、「いまここ」ではなく過去にまつわる悩みですね。

言われてみると当たり前のことですが、私たちは未来も過去も変えることはできません。

私たちがコントロール可能なのは、唯一現在だけなんですね。

唯一コントロール可能な「いま」に集中しよう

「もしかしたらビジネスで失敗するかもしれない」

という悩みがあったとして、不安や恐怖を手放すためのテクニックとしては「じゃあいまからどんな対策ができるだろう?」と考えるのがおすすめです。

将来についての心配ごとがあるなら、その心配ごとが実現してしまわないようにできるだけ準備をしておくということです。

ビジネスに関する情報収集をしてもいいですし、すでに起業家として働いている人に話を聞きに行ってもいいかもしれません。

このような行動により、ネガティブな感情をどんどん減らしていけるはずですよ。

不安や恐怖を手放すポイント②ストレスレベルを数値化してみる

私たち人間の脳みそは、不安や恐怖の感情を頭の中で抱えているだけだと、どんどんパワーが大きくなっていく性質を持っています。

「どうしよう」「不安だ」「大丈夫かな」「怖い」

などとネガティブな感情がどんどん強まっていき、漠然とした不安や恐怖が大きくなっていくのです。

この状態を抜け出すためには、主観だけで悩みを捉えるのではなくて、客観的に感情を見つめてみることが大切です。

10点満点で、この不安や恐怖は何点?

具体的には、今の不安や恐怖、ストレスの強さを10段階で評価してみるのがおすすめです。

耐えられないほどの不安・恐怖が10点、一切不安・恐怖がない状態を0点として、いまの自分はどのレベルにいるのかをチェックしてみるのです。

おそらく多くの悩みは、3点〜6点くらいの範囲に収まるのではないでしょうか?

「なんだ、そんなにたいしたことないじゃないか」と考えることができれば、ネガティブな感情も弱まっていくことでしょう。

数値化するだけでストレスを解消する効果も

ストレスの度合いを数値化することは、それ自体にストレス解消効果があることもわかっています。

いまのストレスの強さを相対的に評価してみることで、すでにストレスが低減しているということです。

これは頭の中でも手軽にできることなので、ぜひ使ってみることをおすすめします。

不安や恐怖を手放すポイント③感情をアウトプットしてみる

不安や恐怖といったネガティブな感情を手放すための定番のテクニックとしては、自分の感情を紙に書き出してみるという方法があります。

実際にやってみるとよくわかるのですが、心の中を自分の言葉を使って表現してみることで、自分の感情を客観的に見ることができて、ストレスを大きく減らすことができるんですね。

頭の中で考えていても、感情は消えない

紙に書き出すのがめんどくさいからとこの方法を使わない人が多いのですが、それは非常にもったいないことです。

ネガティブの感情を頭の中でぐるぐると考えていたとしても、いつまでもその感情は消えてなくなることがありません。

ネガティブな感情を手放すためには、まずは言葉にして自分の頭の外へアウトプットしてみることが大切なのです。

紙とペンに感情を整理してもらおう

イメージとしては、ネガティブな感情でぐるぐると思い悩むという作業を、紙とペンに代行してもらうという感じです。

特にルールは決めなくていいので、とにかく心の中の感情をひたすら書き殴ってみる。

すると、ネガティブなエネルギーが文字となってアウトプットされて、その代わりに自分の心がどんどん軽くなるのがわかると思います。

紙とペンを用意するのがめんどくさいなら、スマホのメモ帳を使っても構いません。

自分の悩みを相談できる人がいるなら、その人に話を聞いてもらうのもおすすめですよ。

おわりに

私たちが起業前に感じる不安や恐怖のうち、9割以上は思い悩む必要のない取り越し苦労です。

そのことを頭に入れて、ネガティブな感情をうまくコントロールできるスキルを身につけてくださいね。