close

完璧主義が起業をダメにする!今すぐ手放すべき4つの理由

ビジネスで完璧主義になることは、お客さんに最高のサービスを提供するために大切なことだ…と思うことがあるかもしれません。

確かにお客さんに接する意識としては、専門家として完璧なサービスを提供しようと考えるのは悪いことではありません。

しかし現実には、すべてのお客さんに対して完璧なサービスを届けるというのは不可能。

起業に関しても、完璧主義でいることはビジネスを失敗に導く悪習慣なのです。

完璧主義によって行動力が削られる

完璧主義に陥ってしまった人たちは、行動力が低下してしまう傾向にあります。

完璧を追求しようと思うあまりに、準備や下積みに時間をかけすぎてしまい、いつまでもスタートダッシュを切れない…というパターンが多いのです。

起業に関してもそう。

「あれも勉強しなきゃ」「あれも用意しなきゃ」「とにかく貯金しなきゃ」と完璧なスタートを求めた結果、5年も10年も起業できない結果に終わるのです。

どれだけ起業の準備をしたら完璧?

このブログもこれから起業を考えている人向けに書いていますが、あなたが「起業しよう!」と思えるタイミングっていつでしょうか?

完璧に準備ができてから?起業をするにあたって完璧な準備とはどんなものでしょうか??

起業する方法に決まった正解というのはありませんし、準備をしたからといって必ず成功できるものでもありません。

いつまでも準備に専念するのではなく、まずは行動してみて足りないものを補う作戦をとりましょう。

8割でいいから見切り発車しよう

起業の準備でも、お客さんに提供する商品作りでも、いきなり100%を目指す必要はありません。

最初は80%、もしくは70%や60%の完成度でもいいので、まずは見切り発車してみる。

たとえ完璧ではなくても行動してみることで、自分には何が足りないのか、起業を成功させるためにどんなものが必要なのかが見えてきます。

そうしたスキルや知識を学びながら前に進むことが、最短最速で成功する秘訣なのです。

完璧主義はクライアントからの評価を下げてしまう

たとえばSNSクリエイターのように、クライアントから仕事をもらって働くフリーランス・個人起業家は、クライアントからの評価を高めることが不可欠。

完璧主義者の人は、クライアントからの評価を高めるどころか、下げてしまう可能性があります。

「この仕事を3日後までにやっておいてね」と言われたとして、完璧主義な人は3日間フルに使って100%のものを仕上げようとします。

しかしクライアントからの評価を高める仕事術は、3日後ではなく、翌日に8割の完成度で提出すること。

つまり、クオリティよりもスピードを重視してクライアントの期待に応えるほうが、ずっと評価が上がりやすいんですね。

〆切当日100%より、〆切前日80%

スピードを重視したほうがクライアントからの評価が上がる。

だからといって、もちろん質が悪くてもいいというわけではありません。

しかし、期限よりも早く提出してもらえるだけで、クライアントの立場からするとすごくありがたく感じます。

仮に〆切当日に100%の完成度で提出したとしても、方向性が間違っていてやり直さないといけない…となる可能性があります。

そんなとき、〆切の前日に80%の完成度で提出していれば、仮に方向性が間違っていたとしても、一部だけ修正すればOK。

修正する時間が確保できる分、スピード重視で仕事をすることが大きな結果につながりやすくなるんですね。

クライアントやお客さんと一緒に完成させよう

イメージとしては、80%の完成度でクライアントやお客さんに渡してみて、相手からの反応を見ながら、100%に近づけていくという考え方がおすすめです。

その都度クライアントからの要望を取り入れながら100%のSNS運用を目指したり、お客さんの声や意見を参考にしながらニーズのある商品を作っていく…という感じです。

自分一人の頭で完成させるのではなく、クライアントやお客さんと一緒に完成させるべきなんですね。

完璧主義を相手にも求め、人間関係にヒビが

完璧主義の考え方を持っている人は、自分だけではなく相手にも完璧主義を求めがちです。

努力が足りていない人に対して厳しくあたってしまったり、無理なハードルを課してお客さんやスタッフが離れていったり…と。

このような状態では人間関係にヒビが入ってしまい、起業を成功させる壁になってしまいます。

「自分に厳しく人にも厳しい」はNG

自分に厳しいことは悪いことではありませんが、それを他人にも求めてしまうのは避けるべきです。

本来は完璧主義は完全に捨ててしまうのがベストなのですが、少なくとも相手に求めるのはやめましょう。

どれだけ正しいことを言っているようでも、相手からすれば余計なお世話だったり、受け入れがたい意見だったりもするからです。

正論を振りかざしても意味がない

たとえば、「睡眠時間を削ってでもビジネスに取り組むべきだ」というのは、完璧主義者が持ってしまいがちな正論です。

確かに、睡眠時間を減らしてとことんビジネスにコミットするのが理想なのかもしれません。

しかしビジネス初心者にそれを求めるのは、あまりにハードルが高すぎます。

起業して1日目の初心者に厳しいことを伝えても、やる気を失わせる結果にもなりかねません。

特に人間関係の中では、たとえ正論であっても、振りかざすことに意味はないことを覚えておきましょう。

完璧主義でストレスを抱えるリスクが高まる

完璧主義な人でも、ときにはやる気が出なかったり、体調が悪いことだってあります。

そんなタイミングでも「完璧な自分像」を持ち続けていれば、「自分はどうして完璧にできないんだろう?」とストレスを抱えることになります。

そのストレスが原因でさらにやる気が下がり、さらに完璧から遠ざかっていく…。

そして最終的には、起業に挫折してしまったり、心の病を抱えてしまう結果にもなりかねないのです。

完璧主義者の部屋が汚い理由は?

よく「完璧主義の人の部屋は汚い」と言われることがありますよね。

彼らの言い分は、「完璧にキレイにするのが難しいから、そもそもやらない」というもの。

完璧に部屋をキレイにできないんだったら、行動を起こさないほうがマシ…と思い込んでしまっています。

これではいつまでも部屋をキレイにすることはできませんし、ビジネスで成功を収めることもできないのです。

ビジネスを長く続けるなら、ほどほどで

ビジネスを長く続けていきたいと考えるなら、完璧ではなくほどほどを目指しましょう。

いきなり部屋を完璧にキレイにする必要はありませんし、完璧に起業する必要もありません。

ほどほどのレベルで満足して、自分を追い込みすぎないことがビジネスを長続きさせるコツですよ。

おわりに

今回は起業に完璧主義は必要ないことをお伝えしてきました。

完璧に準備してから起業しようとするのもやめて、まずは見切り発車で前に進んでみることをおすすめします。