ビジネスで結果を出せる人とそうでない人、その違いはどこにあるのか?
この問いにはさまざまな答えがありますが、今回紹介していく「レバレッジ思考」もその一つです。
毎月たくさん稼いでいる人ほど、レバレッジ思考を実践していて少ない労力で結果を出せている傾向があるんですね。
今回は、そんなレバレッジ思考についての解説と、具体的なレバレッジ思考の実践方法について紹介していきましょう。
成功者なら身につけている「レバレッジ思考」とは?

そもそも「レバレッジ」というのは、いわゆる「てこの原理」を示す言葉です。
つまりレバレッジ思考というのは、てこの原理を使った考え方のこと。
レバレッジ思考が身についていれば、少ない時間で大きな成果を生み出すことが可能になります。
普通の人が1時間で1000円稼いでいる間に、レバレッジ思考を持った成功者は10万円、100万円と稼いでいるというイメージです。
最小の時間で、最大の成果を生み出す
レバレッジ思考を実践することで、最小の時間で最大の成果を生み出すことができれば、私たちの人生はもっと豊かになります。
たとえば現在1日8時間働いて月50万円の収入がある人なら、月50万円の収入はそのままに、働く時間を4時間や2時間へと短縮することができるからです。
浮いた時間の分だけ家族と一緒に過ごせる余裕が生まれますし、趣味の時間を楽しむことだってできます。
お金の余裕だけではなく時間の余裕を生み出して、私たちに本当の成功をもたらしてくれるのが、レバレッジ思考なんですね。
いかに時間や労力を節約するか?
レバレッジ思考の本質は、いかに時間や労力を減らして、同じだけの結果を得られるかという点にあります。
つまり、働く時間や手間を半分にしても、得られる収入はそのまま(またはアップする)という状態が理想。
そのために、時間の使い方やエネルギーを使う対象を考えて、もっとも効率のいい使い方を考えていきます。
では、実際にどうやったら時間・労力を節約することができるのか?
そのポイントは、
- 80対20の法則
- 成功者のマネ
この2つにあります。
80対20の法則で本質的な仕事をピックアップ

ビジネスの世界では、「パレートの法則」「80対20の法則」などと呼ばれる考え方があります。
80対20の法則というのは、たとえば次のようなものです。
- 売り上げの8割は、2割の仕事が生み出している
- この記事を読んでも行動しない人が8割、行動するのは2割
これは自然界にも普遍的に存在することが知られていて、働きアリの集団では必ず2割の怠け者が存在し、世界中の富の8割は2割の富裕層が保有している…なんて話もあるほどです。
売り上げ上位2割の顧客・商品に絞ってみよう
これを私たちの起業やビジネスに活かすなら、私たちの成果の8割を左右する、2割の仕事を見つけてそこに集中するのがポイントです。
どんな仕事であっても、「これを終わらせれば8割がた完成だ!」と思える仕事があるはず。
たとえばプレゼン資料の作成なら、最初と最後の要約(まとめ)が最重要な仕事になるでしょう。
「この仕事をやったら、どれだけの成果が得られるか?」を考えてみて、一番重要な2割の仕事に集中するべきなのです。
あなたの仕事時間の8割はカットできる
あなたにとって一番重要な2割の仕事を終わらせることができれば、残りの8割は、極論すればカットしてしまっても構わないはずです。
すでに80%完成しているわけですから、残りの8割をサボってしまっても、大きな障害にはなりません。
もちろん理想を言えば100%終わらせることが一番ですが、時間的・経済的に100%までたどり着けない…という場合はたくさんあるはず。
大事な2割の仕事に集中し、大事ではない8割の仕事は思い切ってカットしてしまう。
それが、最小の時間で最大の成果を得るレバレッジ思考なのです。
最短最速で成功したいなら、本を読め!

8割の仕事をカットし、2割の仕事に集中することが「時間」のレバレッジ思考。
逆に「労力」のレバレッジ思考としては、成功者のマネをするという方法があります。
もし私たちがすでに成功している人を100%コピーすることができれば、理論的にはあなたも成功者の仲間入りできます。
もちろん人それぞれの事情や背景があるので実際に成功するかどうかは場合によりますが、それでも自分の力だけで独学でやる場合と比べたら、成功できる可能性は高くなるでしょう。
成功者のマネをするためには、まず成功者の思考や行動を知ることから始めないといけません。
成功者の思考や行動を知るなら、本を読むことがベストなやり方です。
読書しないことは、失敗する道を選ぶのと同じ
ビジネスで成功したいなら、本を読むという作業は必ず必要になってきます。
成功者が書いた本やビジネス書を読み、最短最速で成功するロードマップを学ぶことが、労力を最小化する秘訣なんですね。
読書をしないのは、自ら進んでビジネスで失敗しようとしているのと同じ。
『飛んで火に入る夏の虫』になりたくなければ、成功者が書いた本を読み、ビジネス書を読んで自己投資しなければいけないのです。
オーディオブックを活用しよう
起業を考えている人やビジネスを立ち上げている人は、どうしても仕事が忙しくて時間がなくなることもあるでしょう。
そんなときには、本の朗読を耳で聞く「オーディオブック」を使ってみてもいいかもしれません。
散歩しながら、家事をしながら、ペットの世話をしながらでも本の内容をインプットできて、「ながら聞き」に最適。
オーディオブックを聴くなら、Amazonの「Audible」やオトバンクの「audiobook.jp」が有名ですよ。
記録と改善が、レバレッジ思考を高める

ここまで紹介してきた「時間」「労力」のレバレッジ思考は、なんとなく実践していても意味がありません。
日々どれだけ時間や労力を節約できたかを記録して、うまくいかなかったところは改善し続けることこそ、レバレッジ思考を身につける方法です。
記録やアウトプットをせずに、ひたすら自分の頭の中だけで考えていても、レバレッジ思考は身につかないということです。
ビジネスとは改善の連続である
レバレッジ思考に限らず、ビジネスというのは改善の連続です。
新しいことを試し、うまくいった部分はそのまま、失敗した部分は原因を分析して改善することこそ、成功するための唯一の方法です。
こうした考えのことは「PDCAサイクル」とも呼ばれますね。
PDCAサイクルを通じて改善を繰り返していかなければ、いつまで経っても大きな成果にはつながらないでしょう。
まずは3行日記から始めてみよう
レバレッジ思考を身につけるためのPDCAサイクルとして、まずは3行だけでいいので日記をつけるところから始めてみてはいかがでしょうか?
時間や労力を節約できた仕事、余計に費やしてしまった仕事、改善方法といったポイントを毎日少しずつ記録に残していくのです。
こうすることで、単に頭の中で改善策を考えているよりも、ずっとレバレッジ思考が身につきやすくなりますよ。
おわりに
ビジネスで成功している人なら、誰もが身につけているレバレッジ思考。
ここで紹介した方法を使って、あなたもレバレッジ思考を身につけてくださいね。