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「起業しよう!」と思ったとき、絶対にやってはいけないこと

私たちが「個人でビジネスをやって稼ごう!」と思ったとき、具体的に稼ぐ方法としては2つの種類があります。

1つはフロー型ビジネス、もう1つがストック型ビジネスです。それぞれ労働所得と不労所得と言い換えるとわかりやすいかもしれません。

起業してフリーランスとして働くなら、できる限り働く時間を減らしたいと考えるのが普通です。でも、ノースキルの人がいきなりストック型ビジネスを目指してはいけないということを今回お伝えしたいと思います。

フロー型ビジネスとは?

フロー型ビジネスというのは、いわゆる労働所得のこと。

「フロー」は「流れ」を意味する言葉で、ベルトコンベアで自分の前にやってくる流れ作業を、自分の手を動かして取り組むというイメージを持つとわかりやすいかもしれません。

一般的なサラリーマンの稼ぎ方は、大半がフロー型ビジネスに分類されます。

フロー型ビジネスは即効性が高く今すぐ収入を得るためには有効ですが、時間の切り売りという性質からは逃れられないのが特徴です。

フロー型ビジネスの代表例とメリット・デメリット

フロー型ビジネスといえば、世の中の飲食店やスーパー・ドラッグストアのような店舗ビジネスが代表的です。

リピーターのお客さんを除けば、お客さんとの取引は1回限りであることがほとんどで、売上が安定しにくいのも特徴です。

外部的な要因で売上が大きく左右されやすく、一時的なブームで売上が伸びることもあれば、今回のような新型コロナの影響で大きな打撃を受けることもあります。

一般的にはリアルな場で働くものだけをフロー型ビジネスとイメージされがちですが、実はオンラインで稼ぐことも可能。

わかりやすいのは、システムエンジニアやWEBライターの仕事でしょう。

フリーランスとしてエンジニアやライターを目指す人も少なくありませんが、その大半がフロー型ビジネスの働き方を実践しています。

いずれ労働所得からは卒業すべき

フロー型ビジネスは手っ取り早く稼ぐことに向いており、現金もすぐに手に入ります。

専門性の高いスキルを身につければ、自分の時給を大きく高めることも可能。

業界のトッププレイヤーなら、時給1万円や10万円で稼げているフリーランスもいるほどです。

ただし、いずれはフロー型ビジネスからは卒業していかないといけません。

本当の意味での安定を手に入れるためには、労働所得や時給労働で働いていることはリスクが大きすぎるからです。

たとえば、自分が風邪をひいて1週間休んでしまったら、その分の収入が一気に途絶えるという危険性があるんですね。

ストック型ビジネスとは?

一方のストック型ビジネスというのは、いわゆる不労所得で稼ぐ方法になります。

イメージしやすいのは、サブスクリプションサービスですね。

NetflixやSpotifyは月額1000円程度で加入できるサブスクで、単価は低いものの、登録者数が多くなれば毎月安定した売上が入ってきます。

労働収入や時給労働には依存しないのが特徴で、稼げる仕組みが完成していれば、長く安定して稼ぎ続けることが可能です。

ストック型ビジネスの代表例とメリット・デメリット

私たちが毎月必ず支払っている固定費といえば「家賃」がありますよね。

この家賃というのも、ストック型ビジネスの代表例。

つまり、不動産投資のことです。

不動産投資は一番最初にマンションを買って自分で保有し、そこに入居者が住むことで毎月安定した家賃収入が得られる立派なビジネスです。

それ以外にも、身近なところではブログアフィリエイトやYouTuber、オンラインサロンなどもストック型ビジネスの1つですね。

これらのビジネスでは、安定収入が出るまでにある程度の時間がかかり、場合によっては半年から1年ほど集中して取り組まないと売上にならないこともよくあります。

不労所得が最強なのは間違いない

結果が出るまでに時間がかかるというデメリットはあるものの、私たちフリーランスにとってはストック型ビジネスが最強の稼ぎ方であることは間違いありません。

たとえ自分が海外に旅行へ行っているときにも、ストック型ビジネスの仕組みが勝手にお客さんに商品を販売して売上が立つなら、それに越したことはありませんよね。

実際、私たちの会社が指導しているのもストック型ビジネスを構築するためのノウハウだったりします。

初心者いきなりストック型ビジネスを目指してはいけない

ただし、ここで1つ絶対に知っておきたい注意点があります。

それは、ビジネス初心者がいきなりストック型ビジネスを作ろうとしてはいけないということです。

ストック型ビジネスが魅力的に感じられるのはよくわかりますし、不労所得に憧れる心理も理解できます。

しかし、それでも最初の1歩目でストック型ビジネスにチャレンジするのは、起業そのものが失敗に終わる大きなリスクをともなうことなのです。

結果が出ず、やる気が下がって挫折するのが確実

ストック型ビジネスを始める場合、結果が出るようになるまでに長い期間がかかるのが普通です。

ブログアフィリエイトでもYouTuberでも、少なくとも1ヶ月やそこらで月10万円稼げるようにはなりません。

毎日ブログやYouTubeにフルコミットして、最新のSEO対策や編集技術を使ったとしても、生活できるだけの収入になるまでに半年〜1年以上かかります。

あなたも想像してみてほしいのですが、起業してから1年間、収入ゼロでも毎日ブログやYouTube動画を作っていく自信がありますか?

きっと、多くの人は月1万円稼げる前に挫折して、起業に失敗してしまうでしょう。

まずはスキルを身につけることからスタート

もちろんストック型ビジネスを目指すのは悪いことではありません。

でも、物事には順序があることをお伝えしたいのです。

具体的には、まずは1つの分野でスキルを磨き、人にノウハウを教えられるまでに成長する。

そしてその後に、そのノウハウをパッケージにして商品として販売し、毎月自動的に売れる仕組みを整えるべきなのです。

具体的にどんなスキルを身につけるべきか?

では、ビジネスの初心者が一番最初に身につけるべきスキルにはどんなものがあるでしょうか?

ここでは5つのスキルについて取り上げていきますね。

コーチ・コンサル・セラピストなど

この業界で手掛けている人が多いのは、コーチ・コンサル・セラピストといった職種です。

コーチングやコンサルティング、セラピーのスキルは、一度身につければパッケージ化して商品として売りやすい性質を持っています。

もちろんこれらの職種に携わっている人が多いことからライバルも多いのですが、その分だけノウハウが体系化されていて習得しやすいのが特徴です。

これらのスキルを身につけることで、ストック型ビジネスの土台を作ることができるでしょう。

おすすめはマーケティング&セールス

コーチ・コンサル・セラピストよりもおすすめなスキルとしては、マーケティングとセールスに関する知識や経験があげられます。

この業界では、お客さんを集める集客=マーケティングや、お客さんに商品を販売する=セールスができずに悩んでいるフリーランスが非常に多くいます。

ですので、自分でマーケティングやセールスのスキルを身につけて販売することにより、非常に大きな売上が期待できるのです。

もしどんなスキルを身につけようか考えているなら、これらの知識・経験にターゲットを絞ってみるのもおすすめですよ。

おわりに

今回は起業しようと思ったときに絶対やってはいけないこととして、「最初からストック型ビジネスを目指してはいけない」ということをお伝えしました。

まずはフロー型ビジネスで稼げるスキルを身につけてから、そのスキルをパッケージ化したノウハウを売ることでストック型ビジネスを構築していきましょう。